香典は本来であれば1人につき1つ(1家庭につき1つ)
用意するのが基本でs。
ただ、グループ(有志一同)で香典をまとめても
遺族や故人に対して失礼にはならないし、
マナー違反ではありません。
一般的に3人以内であれば香典の表書きには、
3人の名前を連名にして書くようにし、
4人以上の場合には「○○一同」のようにします。
○○一同とひとまとめにした場合は特に、
中袋にはお札と一緒に全員の名前と住所を書いた紙も
挟んでおくようにしましょう。
遺族が後で香典返しをしたいと思ったときに、
誰からいくらもらったのかが把握できないと困るので、
香典の明細が遺族に分かるようにしておきましょう。
有志一同(連名)で香典の書き方
夫婦で香典を包む場合や家族で葬儀に参加をする場合には、
夫婦連名で2人分の香典を1つにまとめるのが一般的です。
夫婦のような関係ではなくて友達関係だったり、
会社の同僚や上司などといった関係の場合だと、
連名にはせずに1人ずつ香典を持っていくのが良いです。
香典で有志一同や連名が許されるのは、
いけない人の代わりに1人が代表をして
葬儀に参加をするようなケースにしておきましょう。
3人以内なら全員の名前を表書きに書く
香典の表書きには香典を持って行った人、
つまり自分の名前を書きます。
表書きには夫婦ならば連名にするのが一般的ですが、
夫婦関係ではなくても3人以内であれば
連名でも構わないとされています。
ただ、必ずしも3人の名前を
表書きに書かなきゃいけないわけではありません。
たとえば取引先の葬儀に参列をするために
会社の有志一同で香典を包む場合、
表書きに会社名を入れたほうが良いものの、
会社名に加えて3人の名前を書こうとすると、
スペースがかなり狭くなります。
表書きは「○○会社一同」のように書いて、
中袋のように香典を包んだ人の氏名・住所を書いた紙を
挟むのが良いでしょう。
人数が多い(4人以上)場合は団体名を表書きに書く
香典を包む有志一同の人数が4人以上の場合には、
団体名を表書きに書くようにしましょう。
- ○○会社有志
- ○○会社××課一同
- ○○会社××部有志
- ○○会社友人一同
- ○○クラブ有志
- ○○同好会一同
友達関係で香典を一つにまとめるのならば、
○○(代表者氏名)他一同
といった感じにしても良いです。
子供の友達の親といった関係の場合には、
学校名や、クラス(組)、部活でひとまとめにして、
○○学校××組一同
○○学校××部有志
○○学校××クラブ有志
といった感じでまとめるのが良いでしょう。
中袋に有志一同の氏名・住所リスト・明細を入れる
香典の表書きを有志一同でまとめた場合には、
中袋に必ずお札と一緒に有志一同の氏名・住所のリスト(明細)を
入れるようにしましょう。
※香典を個人1人で用意する場合にも、
香典袋の表書きだけじゃなく中袋にも氏名を書き、
さらに住所と金額も書かなければいけません。
遺族が後日、香典帰しをする際に、
誰からいくらのもらったのかが分からなければ困ってしまうし、
住所がわからなければ香典返しの送るに送れません。
香典返しは不要の場合であっても、
誠に勝手ではございますが、お返しなどのご配慮は遠慮させていただきたく、お願い申し上げます
香典返しは辞退させていただきたく、お願い申し上げます
といった感じで一筆添えた手紙を添えるだけじゃなく、
有志一同の氏名・住所のリスト(明細)を入れるようにしましょう。
有志一同(連名)の際の香典の金額は?
有志一同(連名)で香典を包む際、
香典の金額の相場はいくらくらいなのかというと、
明確な基準はないものの、2000円~5000円くらいが相場のようです。
一般的に故人・遺族と深い交流をしていたら5000円、
それほど交流がなかった場合には3000円が相場になりますが、
有志一同(連名)の場合、そもそも香典返しはしなくても良い、
と解釈する慣習があるため、2000円でも良いとみなされるようです。
また子供も含めた家族で香典を1つにまとめる場合、
香典に子供の名前を書く必要はないとされているので、
子供の分まで香典のお金を用意する必要もないと考えることができます。
香典の中袋に金額を書く際には、
旧字体で書くようにしましょう。
- 三万円 → 金 参阡圓
- 五千円 → 金 伍阡圓
- 一万円 → 金 壱萬圓
- 二万円 → 金 弐萬圓
- 三万円 → 金 参萬圓
- 五万円 → 金 伍萬圓
- 十万円 → 金 拾萬圓
香典袋の選び方と葬儀関連の水引
コンビに行けば弔事用の不祝儀袋が用意されているので、
迷うことはないと思います。
ただ、弔事用なのかどうかわからない場合、
水引は結び切りで黒白、双銀、青白など
派手じゃないものを選ぶようにしましょう。
殺生を避ける弔事では、
のしは付けないのがマナーとされていて、
香典に包んだ金額が1万円を超えるよう場合には、
水引が印刷された香典袋ではなくて、
実物の水引がかかっているものを選ぶと良いです。
有志一同(連名)の芳名帳の書き方
有志一同を代表して告別式に参加をする場合、
受付で氏名・住所を書く芳名帳は
どんなふうに書くのかというと、
代表者の氏名・住所を書きます。
友達関係の有志一同を代表して
告別式に参加をする場合には、
芳名帳には代表者の氏名・住所を書来ます。
会社の同僚や上司などの有志一同を代表して
告別式に参加をしている場合には、
芳名帳には氏名は代表者の名前を書き、
さらに会社名と会社(事業部)の住所を書くのが良いです。
有志一同は間違った言い方なので注意
有志一同は、良く耳にする単語ではありますが、
実際には「有志一同」をそのまま使うことはありません。
「有志」もしくは「一同」のどちらかを使う言葉です。
- ○○会社有志一同
- ○○クラブ有志一同
といった書き方は、
間違った言葉使いになる点に気を付けましょう。
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