浄土真宗は厄年に厄除け(厄払い)する?浄土宗や真言宗は?お寺・神社で厄除け(厄払い)するなら?

浄土真宗は浄土宗を発展させたような仏教宗派の一つで、
「般若心経」を読まないなど、他の宗派とは異なるいくつかあります。

浄土真宗は浄土宗の発展版といった感じで、
より多くの人が極楽浄土に往生できるような思想が盛り込まれています。

真言宗などでは喪中期間中はおせちを控えたほうが良いと言われるものの、
浄土真宗では四十九日の法要が済む前であっても、
おせちを食べても良いし年賀状を送ったってOK。

厄年に行う厄除け・厄払いに関しても、
浄土真宗の教えでは必要ありません。

そもそも厄年とか厄除け・厄払いというのは、
仏教や神道とは関係のない思想からきています。

陰陽道が起源になっているなど諸説ありますが、
いずれにしても、仏教の教えには「厄」という概念がないので、
浄土真宗に限らず浄土宗でも真言宗でも曹洞宗でも、
厄年に厄除け・厄払いをしなきゃいけないわけではありません。

浄土真宗に厄年なし!厄除け・厄払い不要

浄土宗を開祖したのは法然上人で、
浄土真宗を開祖したのは、その弟子の親鸞聖人。

改開祖した人が違うというだけではなく、
浄土宗は、念仏を唱えることこそが進行を表す証するのに対して、
浄土真宗では、念仏を唱えようとする気持ちが大切、
といった感じで、念仏のとらえ方も異なります。

他にも掛け軸には浄土真宗でも浄土宗でも阿弥陀如来が描かれているものの、
阿弥陀如来の隣に描かれている人が法然上人か親鸞聖人という違いがあるし、
お葬式の香典(不祝儀袋)のことを浄土宗では「御霊前」と呼ぶのに対して、
浄土真宗では「御仏前」と呼びます。

浄土真宗・浄土宗の違いだけではなく、真言宗や曹洞宗など、
仏教の各宗派にはいろいろな違いがあるものの、
厄年の厄払い・厄除けに関しては共通しいてて、
特に必要はありません。

後で説明をしますが、「厄」という考え方は、
仏教や神道が起源というわけはなく、どちらかというと、
「占い」の一種という側面の方が強いです。

お寺や神社では確かに厄除け・厄払いをしているところもありますが、
それは、除災招福を祈る手段として仏教儀式が、
厄除け・厄払いにも応用されている、といった感じになっています。

浄土真宗の教えでは「不都合な災厄は不可避」

誰だって、都合の良いことは喜んで受け入れるのにちして、
都合の悪いことは避けたくなるものです。

しかし、「縁」によって起こる様々な出来事は
年齢や自分の思いとは関係なく起こるわけで、
私たちには避けようがありません。

※仏教における「縁」とは因果関係でいう「結果」に相当するものです。

 何らかの原因(因)があって縁(結果)が起きる、
 というのが仏教の教えで、人間関係の縁だけではなく、
 様々な出来事とのつながりを指しています。

お釈迦様の教えでは、人は誰もが
「病」「老い」「死」を避けることはできず、
「この世に命として生まれてきたが故に、病・老・死の苦しみがある」
とされています。

この世の誰もが生老病死・一切皆苦の中で生きていて、
浄土真宗では特に「老・病・死」などなどの厄災は、
厄払いしようが、何かに祈ろうが、お守りを持とうが、
どうやっても避けようがないとされています。

不都合な災厄が起こらないように仏に祈る、
というのは浄土真宗ではそもそも間違った考え方とされていて、
厄ばらいした人だけを仏様が守って延命してくれる、
といったことはありません。

逆に災難に遭ったとしても、それは
神仏に祈ってなかったり祈りが足りなかったわけでもありません。

「除災招福(じょさいしょうふく)」をしないのが
浄土真宗の考え方の根底にあるので、
厄年に厄払い・厄除けをする必要がありません。

厄除け・厄払いの起源の一つが陰陽道

厄年や厄除け・厄払いといった概念はそもそも
どこから生まれてきたものなのかというと
九星気学(きゅうせいきがく)という方位を大切にする
占いから派生した陰陽道と言われています。

実際に徳川家康公を祀った日光東照宮は、
陰陽道では「鬼門」にあたる、当時の江戸城(現在の皇居)の真北を、
鬼門封じするために、その地に建立されたと言われています。

古来から陰陽道では魔除け、邪気払いなどが行われてきて、
それが仏教における除災招福や、
神道の「穢れ(けがれ)をはらう」といった行いに、
徐々に同化していったものと考えられます。

神道の厄払いと仏教の厄除けの違い

厄年に限らず厄を遠ざけるために
厄除け・厄払いというのが行われますが、
仏教のお寺で行うのが厄除けで、
神道の神社で行うのが厄払いになります。

神道では神主さんが祝詞を上げたり、
笛や鐘などで雅楽を演奏したりして
厄祓いを行います。

仏教では住職(僧侶)がただお経を上げるだけが一般的で、
特に不動尊に祀られているお寺だと、
厄除けの効果は高いと考えられています。

仏教には様々な仏様が登場しますが、
仏の中でも災いを封じる力が最も強い仏が、
不動明王とされているからです。

地域によって厄除け・厄払いのやり方も違う

厄年の厄除け・厄払いというのは陰陽道を起源しているようですが、
地域の風習や慣習によって姿形を大きく変えています。

たとえば関西地方では
厄年の人が前厄のときに火箸をもらって帰り、
厄年の間はずっと自宅に祀ったあと、
後厄が過ぎてからお寺に奉納する習慣が残っています。

兵庫県宝塚市の清澄寺(清荒神)が、
厄除け火箸で有名のようです。

長野県の大部分では厄年の人が
小正月の火祭りでみかんなどを投げ、
拾った人に厄を分担してもらうしきたりがあります。

北陸地方では、神社で厄払いをすると
鏡餅やお神酒をもらえるので、
近所に配って 厄をちりばめるという風習があります。

福島県では身の回りの人に厄を洗い流して貰う
という意味を込めて、本厄の時に洗剤や石鹸を配るそうです。

徳島県では、かつて、厄年の人たちが集まって
人形浄瑠璃をする習慣があったと言われています。

福岡県にある太宰府天満宮では、
前厄を迎えた男性が氏子を中心に太宰府天満宮に梅の木を奉納し
本厄の年には無事1年を過ごしたというお礼をし、
寵門神社へ紅葉の木を奉納する行事があります。

浄土真宗ではしないこと

仏教の中でも少し異色な特徴を持つ浄土真宗には、
私たちが一般的だと思っていることが行われないことがあります。

  • 「般若心経」はあげません
  • 「位牌」は用いない、使わない
  • 「冥福」「霊前」の語は使わない
  • 線香は立てずに寝かす
  • 神棚を祀らない
  • お札は貼らない
  • お盆に特別なお飾りや迎え火、送り火などはしない

といったものがあるほか、陰陽道に由来をする
日の吉凶や、凶方位・吉方位も気にしません。

姓名判断などにも左右されないのが浄土真宗です。

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